移住者の声

セカンド
ライフ

横浜から小川村へ。ここで始めた染めと織り 工房野良
小中和代さん

作家の小中和代さん、山本一夫さんのお宅にお邪魔したのは1月。細いくねくねした道をどんどん上がって行くと工房と一夫さんのセルフビルドの家に着く。月の半分は首都圏のデパートの展示会やギャラリーでの個展、企画展。それに合わせての制作と忙しく日々を送る。冬は染めなどができないので布の整理など普段やれないことをしたり、片付けたりしているという。そんな折、「1月末でよければ、日にちは決まってしまうけれど、会えますよ」とお返事が。その日が嵐でも! お会いしたい。と、出かけてはみたが当日は大雪の翌日。雪でとまどう取材班の車をよそに、軽の4WDの小中さんの車は、スイスイと進む。車の運転は大好きで、東京もご自身で運転していくという。「はい、ここです~」と、到着した場所は……。もしも季節の良いときならば桃源郷。そして、冬の景色は荘厳としか言えない、息をのむ美しい場所。「晴れていると、この正面に北アルプスが現れて、それは綺麗ですよ。朝の景色、昼の景色、夕陽が沈む瞬間。そして沈んだ後の静寂感。ここで暮らすようになって23年ですが、その感動は年々、深まるばかりです」。

お子さんが転校せずにすむように、高校入学時に引っ越してきた。高校はどちらへ? 「大町まで通いました。そこの道が大町へ続く道で。バスを使って」男のお子さん?「女の子。毎日、楽しそうに通っていました。小川村内で牛と出合ったことがきっかけで、大学は農学部で学びました。その後、佐久の牧場で働き始めて、そこで知り合った彼と結婚して。現在、北海道で牛が50頭くらいいる牧場の経営をふたりでしています。小川村のおかげなのです」

小川村ライフについて聞きました

Q&A

Q1 小川村ライフの良いところは?

A 家から見える北アルプスの景色は最高で、朝焼け、真昼間、夕焼けそれぞれが感動的です。

Q2 小川村ライフで一番心に残っていることは?

A 主人が、8年かけて完成させたセルフビルドの家。予定とはちょっと違いましたが満足しています。(笑)

Q3 将来の目標を聞かせてください。

A 小川村の草木は場所や育ち方で色合いが違うのに驚きました。ここから新しい色合いの染色を見つけていきたいです。

Q4 これから小川村に移住を考えている方にひと言。

A 季節の変化の素晴らしさを感じることができる場所です。晴れた日の荘厳な景色に、きっと感動するはず。

工房野良

住所:上水内郡小川村瀬戸川19533

電話:026-269-3872