移住者の声

子育て

Iターンだから見えること 暮らしと土が近い生き方をしたい 暮らしと土が近い生き方をしたい

地球上のどこに暮らしても生き方はシンプルに

 2歳の陽弥くんと、8カ月の風歌ちゃんの子育て真っ只中の中村明日香さん。出身は青森県。夫の雄弥さんは名古屋出身で、現在、小川村の地域おこし協力隊として活躍中だ。「夫が地域おこし協力隊で小川村に住むことになったので2016年4月に福島県から移住してきました。陽弥と風歌は小川村にもすっかり慣れ、すくすく育っています」。と、凛とした表情で話してくれる。明日香さんは大学院を卒業後、JICAの青年海外協力隊員として、アフリカのマラウイ共和国に、中学校で理数を教える教師として派遣される。同じく協力隊の雄弥さんとは現地で知り会った。「マラウイは貧しい国なのですが、強く印象に残ったのは現地の人たちの生活力の高さです。例えば電気やガスがなくても、たき火を熾して鍋の上下に炭を置くことで即席オーブンとし、美味しいケーキを焼き上げたり、丸めた新聞紙とテープでサッカーボールを作って遊んだりと、子どもも大人も限られた資源を十二分に活用して日々の生活を楽しんでいました。生活に必要なものを住民ができるだけ自給し、ものが作られる過程が見えやすいのは今の小川村での生活に通じるところがあります」。

協力隊の任期を終えて帰国した後は都内の教育関係の会社で働いた。夫の雄弥さんはイギリスへ留学。そんな中、東日本大震災が発生。帰国した雄弥さんは「何か、自分にできることがあるのでは」とボランティアとして気仙沼大島へ。被災地でのお手伝いから本格的に復興支援に携わりたいと思い国際NGOセーブ・ザ・チルドレン・ジャパンの福島事務所で働くことに。お互い離れて仕事をしていたが、結婚して明日香さんも福島県に移る。福島では外遊びが制限されている子どもたちを比較的放射線量の低いところへ連れていき、野外で思う存分遊ばせるという仕事をしてきた。

小川村に移住するきっかけは?と、聞くと「小川村には地域おこし協力隊の募集もあって移住しました。今はここに定住したいと思っています。山が見えてすごく素敵なところです」と、笑う。

小川村ライフについて聞きました

Q&A

Q1 小川村ライフの良いところは?

A 移住者に対してでも、優しく親切な近所のおじいちゃん、おばあちゃんがいることですね。

Q2 小川村ライフで一番心に残っていることは?

A お世話になっている方にかぼちゃ料理を習ったこと。かぼちゃのチップス、ゼリー、ケーキやきんぴらなど、初めて食べるものばかりで目から鱗でした。

Q3 将来の目標を聞かせてください。

A 自分の手で野菜を育てること。大豆を活用した料理を研究して極めたいです。

Q4 これから小川村に移住を考えている方にひと言。

A 子育て世代にたくさん来て欲しいです。お互いに助け合えるし、自然の中で伸び伸びと子育てするのは楽しいですよ。